お知らせ
2026/11/08
【院長コラム】歯も「疲労骨折」します ―ある日、かぶせ物が土台ごと取れてきたら―
「かぶせ物が取れました」
歯医者では、よく聞く言葉です。
ところが、取れてきたかぶせ物をよく見ると、土台どころか、歯の根っこの一部までくっついてくることがあります。
かぶせ物が外れたのではなく、歯そのものが折れていたのです。
■強くぶつけたわけでもないのに
「硬いものを噛んだ覚えもないんですけど…」
みなさん、そうおっしゃいます。
そうなんです。ぶつけたわけでも、氷をかじったわけでもない。
針金を同じところで何度も曲げていると、ある日ぽきっと折れますよね。
歯も同じで、毎日の食いしばりや歯ぎしりで、少しずつ小さなヒビが入り、ある日とうとう割れてしまう。
マラソン選手のすねと同じ、「疲労骨折」です。
■実は、僕にも
研修医のころの話です。
ある朝、目を覚ますと、枕元に、僕のかぶせ物が寝ていました。
しかも、僕の横で、ちょこんと。
かぶせ物が、夜中に勝手に散歩に出かけるはずはありません。
犯人は、寝ている間の僕自身の歯ぎしりです。
本人はぐっすり眠っているつもりでも、歯はひと晩じゅう、ギリギリと力を受けていたわけです。
(あの朝の、かぶせ物との気まずい対面は、今でも忘れられません)
僕の場合は、かぶせ物が取れただけで済みました。
でも、同じ力が毎晩かかり続けると、取れるのはかぶせ物だけでは済まないことがあります。
■神経のない歯は、折れやすい
特に多いのが、以前に神経をとった歯です。
神経をとった歯は、生きている歯に比べて、もろくなりがちです。
しかも、痛みを感じる神経がないので、ヒビが入っても本人は気づきません。
気づいたときには、かぶせ物ごと取れてきた。
これが、とてもよくあるパターンです。
(歯は、文句ひとつ言わずに、毎日がんばって働いています)
■マイクロスコープで見ると、真ん中で真っ二つ
動画の患者さんも、神経のない歯のかぶせ物が、土台ごと取れて来院されました。
マイクロスコープで拡大して見ると、歯が真ん中で、真っ二つに割れていました。
こうした縦のヒビは、レントゲンでは写りにくいことが多く、肉眼でもなかなか見えません。
拡大して、光を当てて、はじめて「ここで割れている」とわかります。
真ん中で割れてしまった歯は、残念ながら、残すことができません。
この方の歯も、抜歯になりました。
折れてからでは、手の打ちようがないこともある。
だからこそ、割れる前に守りたいのです。
■歯の疲労骨折を防ぐために
○寝ている間の食いしばりには、マウスピース(ナイトガード)
○神経をとった歯は、かぶせ物でしっかり守る
○かぶせ物がグラグラする、噛むと違和感がある、歯ぐきが腫れる。そんなときは早めに受診
○定期検診で、噛み合わせやヒビのチェック
▼実際の様子は動画でもご覧いただけます
歯の疲労骨折(YouTube)
ちゅうりっぷ歯科(岡山市北区下中野)
WEB予約は24時間受付
歯医者では、よく聞く言葉です。
ところが、取れてきたかぶせ物をよく見ると、土台どころか、歯の根っこの一部までくっついてくることがあります。
かぶせ物が外れたのではなく、歯そのものが折れていたのです。
■強くぶつけたわけでもないのに
「硬いものを噛んだ覚えもないんですけど…」
みなさん、そうおっしゃいます。
そうなんです。ぶつけたわけでも、氷をかじったわけでもない。
針金を同じところで何度も曲げていると、ある日ぽきっと折れますよね。
歯も同じで、毎日の食いしばりや歯ぎしりで、少しずつ小さなヒビが入り、ある日とうとう割れてしまう。
マラソン選手のすねと同じ、「疲労骨折」です。
■実は、僕にも
研修医のころの話です。
ある朝、目を覚ますと、枕元に、僕のかぶせ物が寝ていました。
しかも、僕の横で、ちょこんと。
かぶせ物が、夜中に勝手に散歩に出かけるはずはありません。
犯人は、寝ている間の僕自身の歯ぎしりです。
本人はぐっすり眠っているつもりでも、歯はひと晩じゅう、ギリギリと力を受けていたわけです。
(あの朝の、かぶせ物との気まずい対面は、今でも忘れられません)
僕の場合は、かぶせ物が取れただけで済みました。
でも、同じ力が毎晩かかり続けると、取れるのはかぶせ物だけでは済まないことがあります。
■神経のない歯は、折れやすい
特に多いのが、以前に神経をとった歯です。
神経をとった歯は、生きている歯に比べて、もろくなりがちです。
しかも、痛みを感じる神経がないので、ヒビが入っても本人は気づきません。
気づいたときには、かぶせ物ごと取れてきた。
これが、とてもよくあるパターンです。
(歯は、文句ひとつ言わずに、毎日がんばって働いています)
■マイクロスコープで見ると、真ん中で真っ二つ
動画の患者さんも、神経のない歯のかぶせ物が、土台ごと取れて来院されました。
マイクロスコープで拡大して見ると、歯が真ん中で、真っ二つに割れていました。
こうした縦のヒビは、レントゲンでは写りにくいことが多く、肉眼でもなかなか見えません。
拡大して、光を当てて、はじめて「ここで割れている」とわかります。
真ん中で割れてしまった歯は、残念ながら、残すことができません。
この方の歯も、抜歯になりました。
折れてからでは、手の打ちようがないこともある。
だからこそ、割れる前に守りたいのです。
■歯の疲労骨折を防ぐために
○寝ている間の食いしばりには、マウスピース(ナイトガード)
○神経をとった歯は、かぶせ物でしっかり守る
○かぶせ物がグラグラする、噛むと違和感がある、歯ぐきが腫れる。そんなときは早めに受診
○定期検診で、噛み合わせやヒビのチェック
▼実際の様子は動画でもご覧いただけます
歯の疲労骨折(YouTube)
ちゅうりっぷ歯科(岡山市北区下中野)
WEB予約は24時間受付
